第13回 1級キャリアコンサルティング技能検定論述の出題形式が変わりました。

2023年度後期より、1級実技(論述)試験の出題形式が以下の通り変更されます。

<出題形式>
変更前:
必須問題と選択問題(企業、需給調整機関、教育機関の3分野から一つを選択)2
    ケースの事例記録を読み、設問について記述式で解答
変更後:1ケースの事例記録を読み、設問について記述式で解答

となりました。

これまで論述試験は、必須問題1ケースと、選択問題は企業、需給調整機関、教育機関の3分野から一つを選択し回答する形式でしたので、論述試験を勉強する際、企業を選ぶ方、需給調整機関を選ぶ方、教育機関を選ぶ方は、その分野の勉強を主にしてこられたと思いますが、そうなると得意、不得意ができ、指導者のスキルとしてバラつきがでます。そのため、今後は、どの分野が出題されても安定的な指導ができることが求められます。また、問題数、時間が短くなり、より指導の視点が問われるのではないかと考えられます。

1つの事例に絞られて、これまでの問題の踏襲だとすると80分なので、4問~5問

1.この相談者Aについて、どのような問題があるか、あなたの考えをその根拠を含めて記述せよ。

2.この事例相談者の相談者Aへの対応について、どのような問題があるか、あなたの考えを記述せよ。

3.この事例相談者が抱えている問題に対して、優先して取り組むべき目標は何か。またその目標を達成するために、効果的な支援を行う方法や内容について具体的に記述せよ。

4.この相談者が相談者を支援するために必要なネットワークや環境への働きかけは何か。またなぜそれが必要であるか今京を記述せよ。

5.あなたが、この事例相談者の立場なら相談者Aに対してどのように対応するか、あなたの考えを記述せよ。

と、1事例で、考えさせるということが予測されますので、受検者の方は、これまでの選択ケースで見ていなかった分野もよく復習してポイントを押さえておく必要があると思います。

必須問題の問3は、2級の復習ということでしたから、時間として外されるかもしれませんね。

公認心理師 1級キャリアコンサルティング技能士 精神保健福祉士 内藤友子